おもちゃの片付け7つのポイントと手順
小さな子供さんがいるご家庭ではおもちゃの片付けに頭を悩ませている親御さんも少なくありません。 大人になってから苦手を克服するのは大変ですから、できるなら小さいうちから片付けの習慣は身につけてもらいたいですよね。 それとは別におもちゃの片付けに親がどこまで関与していいものか、そこも悩みどころ。 手を出し過ぎても子供の自主性が損なわれそうだし、あまり任せっきりでも心配。 今回はおもちゃの片付けと整理についてお伝えします。 どうしても片付けがうまくいかないという時にはご相談ください。 豊富な経験に基づいてそのご家庭にあった片付け法をアドバイスいたします。 |
おもちゃの片付けで押さえておきたいことがあります。 1.安全性 2.子供目線の収納 3.蓋はできるだけ外して 4.ネガティブにさせない 5.片付けのタイミングをルール化する 6.量を調整する 7.細かくしすぎない |
1.安 全 性 |
何と言ってもまずはこれ。 おもちゃの収納にボックスを利用されているご家庭は多いかと思いますが、ナチュラルなインテリアにマッチする天然素材のボックスは注意が必要です。 木製のボックスなどは重すぎませんか? 角は尖っていませんか? 天然素材のカゴの場合、ささくれやツルの先が飛び出していませんか? 子供が触っても危険がないか十分に注意して安全が確認できたものを使用しましょう。 また、天然素材に限らずぶつかってもケガをしにくい柔らかいものを選ぶのもポイントです |
2.子供目線の収納度の低いモノからダンボールに入れる |
主に重さや大きさ、高さに気を配ってもらいたいのですが、他にもボックスに入れたあと定位置に戻しやすいか、といったことにも注目して欲しいところ。 まず重さですが当然、 子供でも持てる軽い収納ボックスがいいです。 大人でも持ちたくなくなるような重いボックスにはキャスターを付けるといった工夫をしましょう。 大きさも子供が抱えられるくらいのものが望ましいです。 もちろん、持ち手もついていて欲しい。 ただスペースの関係などでそれくらいのものが置けない、という時には持ち運べる片付け専用のカゴを用意してもいいですね。 カゴに入れて集めたおもちゃを収納ボックスに入れれば小さな手で持って何往復もしなくて済みます。 高さに関しても子供の目線くらいまでにしておきたいもの。 それより高いと片付けがおっくうになってしまったり、安全性に欠けることも。 また低すぎるのも使いづらいので先述のようにキャスターをつけてそのまま定位置に戻せるような収納にしましょう。 ボックスに入れて棚に戻す、という動作をとる場合には左右・上部共に「ゆとり」が大切です。 きっちり収まった収納ボックスは確かに見た目にも気持ち良いものですが、子供には難しいことも。 ボックスを収めた時に上部にも左右にも「ゆとり」を持たせて子供でも棚に戻しやすくしておくこともポイントです。 |
3.蓋はできるだけ外して |
蓋がしまっていた方がすっきりする、というのもごもっともですがいちいち蓋を開けたり閉めたりするのでは手間がかかってしまいます。 まだ器用ではない小さな手でやっと蓋を開けてもそこに落としてしまったり、うまく蓋を閉められないからと投げ出してしまうかも知れません。 最初から蓋のないタイプにするか蓋は使わないようにすれば、中も簡単に確認できますし、しまい忘れたおもちゃをあとで投げ込むこともできます。 |
4.ネガティブにさせない |
大人の声かけで片付けへの子供の印象は大きく変わります。
忙しかったり疲れていたり、つい子供に「片付けなさい」と言ってしまいたくなることもたくさんありますよね。 でも「片付け」って子供にとっても楽しかった遊びの時間が終わる、ということなので、ネガティブになりがちなんです。 片付けてくれたら出来が少々悪くても必ず褒めましょう。 子供が小さいうちは片付けを見守ってあげて、できたら褒める、また誤飲の心配があるようなものは一緒に片付けてあげましょう。 一人で片付けができるようになるのは小学校3年生とも4年生とも言われています。 それまでは粘り強く「おもちゃがあるとみんなが座ってご飯を食べられないから片付けよう」と片付けないといけない理由も言って、片付けを見守るようにしましょう。 |
5.片付けのタイミングをルール化する |
ひとつ出したらひとつしまう、ではとても窮屈。 せっかくの遊びの時間は目いっぱい楽しんでもらいたいですよね。 でも子供の遊びって用もないのに次から次へとおもちゃを広げてるだけに見えてしまうことってありませんか? そう見えたとしても子供にとってはその過程が大事な遊びのひとつ。 楽しんだり学んだりしているんです。 どんなに散らかって片付けが大変そうに思えても遊びの時間は中断させずに、おやつの時間とか好きなテレビの時間など他のことに移るときに片付けるようにしましょう。 |
6.量を調整する |
これが一番難しいことかも知れませんが、
限られたスペース内に収納するならおもちゃの量を調整することは避けて通れません。
親が買い与えるだけじゃなく、祖父母や親戚、知り合いの方から頂いたりして想定を超えて増えることもあるかと思います。 ただ「これいる?」「これもう使わないよね?」と聞くとなかなか首を縦に振ってくれませんよね。 聞き方としては「どれが一番好き?」「二番目は?」などポジティブな言葉を使って適切な量にします。 トップ10くらいまで絞って外れたおもちゃは見えないところに収納しておくか、どう考えてももう使わないだろうと判断できたら処分してもいいと思います。 見えないところに収納しておいたおもちゃはまた出番が回ってくることもありますので大切に保管しておきましょう。 |
7.細かくしすぎない |
大人であれば「収納のルールやパターン」が理解でき、少々細かく分けられていても元に戻すことは可能です。 が、子供にはハードルが高い。 できるだけ親が手を出さずとも片付けてもらうには「ざっくり」が基本。 小さくて無くしやすいものは別としても、できるだけざっくりとぽんぽん投げ込んで片付け終了、くらいにしておきたいですね。 |
おもちゃの片付けも基本は他と同様、いるかいらないか、頻繁に使うものはどれか、などを考えて収納します。 1.おもちゃを前章の通りトップ10(数字は収納スペースによって)とそれ以外に分ける 2.トップ10に選出されたおもちゃの中で使用頻度が高いものから低いものに分ける 3.使用頻度が高いものは取り出しやすいところに、低いものはもう少し奥に収納する 4.ラベリングする |
1.おもちゃをトップ10とそれ以外に分ける |
必ずしも「10」じゃなければいけないことはありません。 目安としてそれくらい、という意味でスペースがあればもう少し追加しても、なければ「トップ8」くらいでもいいのかな、と思います。 選出されなかったおもちゃたちはそうっと別の見えないところに収納してください。 子供がふと思い出した時にすぐに出してあげられるところがいいと思います。 その時に「こんなのもあるよ」って他のも見せてあげたらまた前とは違う遊び方で楽しんでくれるかも知れませんね。 |
2.トップ10に選出されたおもちゃの中で使用頻度が高いものから低いものに分ける |
トップ10の中でも使用頻度に違いはあるかと思います。 そこまで細かくなくていいので、例えば 「ぬいぐるみが好きだからぬいぐるみのボックスが一番」 といった具合に分けていきます。 |
3.使用頻度が高いものは取り出しやすいところ・低いものはもう少し奥に収納する |
2.で分けたように使用頻度が高いものは取り出しやすいところに。 低いものはもう少し高いところや奥の方に収納します。 収納用具はまだ買い足さずにひとまずあるもので収納しましょう。 |
4.ラベリングする |
ラベリングは元に戻しやすくするために必要ですが、子供が見るところは一工夫しましょう。 例えば ●写真を撮って前面に貼る ●マスキングテープにイラストを書いて前面に貼る ●細かいパーツなどは「〇〇が3」など数字を添えて紛失防止 という感じです。 どうしたら一目で子供が理解できるかを考えてラベリングしてくださいね。 おもちゃは月齢・年齢で好みが変わっていきますのでラベルも簡単に替えられるものにしましょう。 |
ま と め |
今回は細かいテクニックなどは述べずにポイントと手順に絞ってお伝えしました。 おもちゃの片付けや整理について、何か参考にできることはありましたでしょうか。 まだ小さいうちは遊びと片付けの切り替えも難しいかも知れませんし、片付けなければいけない理由もあまり理解できないことがあるかも知れません。 そこは大人が粘り強く子供に合わせていくしかないのかな、と思っています。 どうしても片付けてくれない時には理由を聞いてみたりと子供の気持ちに寄り添うことも必要です。 困ったときにはぜひご相談ください。 これまでの経験を踏まえてアドバイスさせていただきます。 |